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水槽試験は
船型開発の要

船舶は一品受注生産の非常に大きな構造物であり、実物大の試作品を造ってテストすることができないため、 実際に建造する船舶に必要なエンジンの出力を推定し、復原性(傾いた船が元の姿勢に戻ろうとする力)や操縦性能が所期のものであることを事前に確認するために、高い精度で製作された船体模型を用いて長大な水槽で試験を行います。

また、船舶は搭載したエンジンでプロペラ(スクリュー)を回転させて推進しますが、高い推進効率を保ちながら、損傷の危険なくプロペラを回転させるためには、船体とエンジンとプロペラの相性(組み合わせの善し悪し)も確認する必要があります。このときにも、精巧な模型を用いて水槽で試験が必要になります。 さらに、船舶を設計する段階でも、燃費効率や積載効率に優れた船型を開発するための様々な試みの効果を確認するために模型を用いた試験が必要となります。こうした、様々な試験は水槽試験又は模型試験と総称され、船舶の設計、建造における大変重要なプロセス となっています。

加えて、2013年以降に建造契約を結ぶ船舶については、国際海運における温室効果ガスの削減を図る目的で、国際条約によって各船ごとに消費エネルギーの指標を算出することが義務づけられることになり、必要なエンジンの出力の高精度な推定が必須となります。

SRC は設立以来3,000隻(船舶試験所当時からでは5,000隻)を超える水槽試験実績を誇り、現在では日本で実施される水槽試験の約半数を実施しています。また、新鋭機器の導入等により、試験精度の向上を図るとともに実施効率の向上にも努めています。



水槽試験のプロセス(例)