1.船型設計システムの開発
船型開発を行う場合、
- 推進性能試験を行った結果、推進性能が要求性能に達していなかった
- 原型となる船型が、要求性能を達成できる見込みが立たない
- 仕様書の数値のみ存在し、具体的船型が無い
といったような状況が想定れます。これらのどのような状況からでも柔軟に対応できる船型設計システムSRC Tips (Tools for Initial Planning of Ships)を開発し、平成21年に供用を開始しました。
より詳細なシステムのご案内は以下をご覧ください。その他、SRC Newsでご紹介した記事や背景となる技術情報もご覧ください。
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システムのご案内
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船型設計システムSRC Tipsの紹介
*2021年度のバージョンアップでは、Tips Id、Tips Sp、Tips Opの性能推定部分で、これまでのデータに加えて概ね2019年までの水槽試験結果が追加されております。
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SRC Newsの記事、技術情報
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SRC 船型設計システム(SRC Tips)について
本システムの概要を記したSRC Newsの記事をご紹介します。
●SRC-Tipsについて
データベースの拡充などバージョンアップは以下をご参照ください。
●2012-推進性能推定の精度向上
●2014-初期要目設定 (Tips-Id)
●2016-推進性能推定の精度向上
●2017-性能推定用データベース更新
その他、背景にある技術情報として、以下もご覧ください。
●船型の数式表示について
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2.高精度流体シミュレーション技術の開発
当センターでは将来的に水槽試験がコンピュータシミュレーションに置き換わることを想定して、曳航水槽試験による計測と同等の精度と信頼性を実現するCFD(Computational Fluid Dynamics)による計算技術の開発を行っています。
乱流の生成に支配的な細かな渦を直接計算するLES(Large Eddy Simulation)を用いたCFD計算技術の開発により、造船分野で広く利用されているRANS(Reynolds-averaged Navier Stokes)法では実現が困難な精度と信頼性の高い計算結果を得られる目処がついています。より詳細なご案内は以下をご覧ください。その他、SRC Newsでご紹介した記事や公開情報(実績)もご覧ください。
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高精度CFDについて
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超高精度数値流体シミュレーション (乱流の準直接計算LESとスパコンを使用)
乱流の生成に支配的な細かな渦を直接計算するLES(Large Eddy Simulation)を用いたCFD計算技術の開発により、造船分野で広く利用されているRANS(Reynolds-averaged Navier Stokes)法では実現が困難な精度と信頼性の高い計算結果を得られる可能性があります。
※LESでは数百億格子点の大規模計算が必要なためスーパーコンピューター「富岳」を用いています。乱流境界層の細かな渦と自由表面を同時にシミュレートすることにより、現実と同等な流場を再現することが出来るようになりました。
「計算百景Vol.14「京」の中で船を走らす」もご参照ください。
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SRC Newsの記事
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「高精度CFDについて」参考記事
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公開情報
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「高精度CFD」に関する公開情報 (実績)
2023年度●第10回「富岳」を中核とするHPCIシステム利用研究課題成果報告会(東京)、2023年10月25・26日、ポスター発表
●第3回「富岳」成果創出加速プログラム研究交流会(東京)、2024年3月12日、ポスター発表
●第1回HPC産業応用拡大プロジェクトシンポジウム(WEB&東京大学生産技術研究所)、2024年3月21日、講演、パネルディスカッション
2022年度●第6回HPCものづくり統合ワークショップ(WEB&東京大学生産技術研究所)、2022年9月27 日、講演
●第9回「富岳」を中核とするHPCIシステム利用研究課題成果報告会(東京)、2022年10月27・28日、 ポスター発表
●西川達雄「数値曳航水槽の実現と省エネデバイスによる推進効率の向上」、東京大学生産技術研究所革新的シミュレーションセンター、計算工学ナビ・ニュースレターVol.24、2023年3月
●第3回「富岳」流体予測革新プロジェクトシンポジウム(WEB&東京大学生産技術研究所)、 2023年3月1日、講演
2021年度●西川達雄、スパコンによる水槽試験の代替、日本中小型造船工業会、CAJS会報7月号特別寄稿、No.428、2021年7月
●第14回スーパーコンピューティング技術産業応用シンポジウム 、Society5.0に向けた「富岳」への期待、スパコンによる水槽試験の代替(WEB会議)、2021年12月10日、講演
●第2回「富岳」流体予測革新プロジェクトシンポジウム(WEB会議)、2022年3月9日、講演
2020年度●機械工学年鑑2020 機械工学の最近の動向、2.計算力学、2.4大規模解析(外部リンク)、2020年7月
●第7回「京」を中核とする HPCI システム利用研究課題成果報告会(WEB会議)、2020 年 10 月 29〜30 日、ポスター発表
●加藤千幸、山出吉伸、永野勝尋、熊畑清、南一生、西川達雄、Toward Realization of Numerical Towing-Tank Tests by Wall-Resolved Large Eddy Simulation based on 32 Billion Grid Finite-Element Computation、10.1109/SC41405.2020.00007、Supercomputing 2020、(WEB会議)、2020年11月19日(コードンベル賞ファイナリスト)
●「富岳」成果創出加速プログラム 第 4 回 HPC ものづくり統合ワークショップ、(WEB会議)、2020年11月27日
2019年度●乱流の直接シミュレーションによる曳航水槽代替技術の実用化、第198回舶用プロペラ研究会、2019年10月19日、口頭発表
●第6回「京」を中核とする HPCI システム利用研究課題成果報告会(東京)、2019 年 11 月 1 日、ポスター発表
2018年度●FOCUS事例集、第8号、コンピュータが支える・変える私たちの暮らし、2018年4月
●第5回「京」を中核とする HPCI システム利用研究課題成果報告会(東京)、2018 年 11 月 2 日、ポスター発表
●スーパーコンピュータ「京」を使った超高精度CFDの開発の進捗、SRC技術懇談会(広島)、2018年、11月12日、口頭発表
●CAEワークショップ、一般財団法人高度情報科学研究機構主催(東京)、2018年、11月30日、口頭発表
●Nishikawa, Validation of alternative technology by direct turbulence simulation for towing tank experiment, The 1st R-CCS International Symposium K and Post-K: Simulation Big Data and AI supporting Society 5.0(神戸), 2019年2月18日、口頭発表
●乱流の直接シミュレーションによる曳航水槽代替技術の実用化、第18回ターボ機械協会プロペラ分科会、2019年1月22日、口頭発表
2017年度●第 4 回「京」を中核とする HPCI システム利用研究 課題 成果報告会(東京)、2017 年 11 月 2 日、ポスター発表
●第 3 回ポスト「京」重点課題8シンポジウム (東京)、2018年 3 月 15 日、招待講演
2016年度●京算百景、「京」の中で船を走らす(外部リンク)、一般財団法人高度情報科学技術研究機構、2016年7月、特集記事
●第3回「京」を中核とするHPCIシステム利用研究課題 成果報告会(東京)、2016年10月21日、ポスター発表
●CFD及びSRC Tipsについて、SRC技術懇談会(広島)、2017年、10月23日、口頭発表
2015年度●Nishikawa, T., “Application of Fully resolved Large Eddy Simulation to Self-Propulsion Test Condition of Double-Model KVLCC2”, 14th international conference on Computer and IT Applications in the Maritime Industries (COMPIT’15), pp.191-199, Ulrichshusen、2015年5月、原著論文
●福島寛司,若原正人,西川達雄,深沢塔一,金井健: FBG を用いた表面貼付型多点圧力センサによる船体 表面圧力計測,日本船舶海洋工学会講演会論文集, 第 21 号,pp.327-332, 2015、講演論文
●Nishikawa, T., Application of Fully Resolved Large Eddy Simulation to Japan Bulk Carrier with an Energy Saving Device, Tokyo 2015 A Workshop on CFD in Ship Hydrodynamics、2015年12月、講演論文
●「船舶用CFDの乱流モデル改善プロジェクト」第2回委員会、2015年12月10日、口頭発表
●計算工学ナビ、東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーションセンター、表紙、裏表紙、2016年1月
●文部科学省 HPCI戦略プログラム 第6回「分野4次世代ものづくり」シンポジウム、2016年3月23日、口頭発表
2014年度●Pointwise新機能の船舶超大規模計算への適用、VINAS Users Conference 2014(東京)、2014年10月9日、口頭発表
●超大規模計算の可視化、第4回EnSightユーザー会(東京)、2014年10月29日、口頭発表
●第1回「京」を中核とするHPCIシステム利用研究課題 成果報告会(東京)、2014年10月31日、ポスター発表
●スパコンを使った超高精度CFD計算、平成26年度SRCセミナー(広島)、2014年12月1日、口頭発表
●第5回「分野4次世代ものづくり」シンポジウム(神戸)、口頭発表、2014年12月5日、口頭発表
●日刊工業新聞、水の乱流「京」で計算、2015年2月2日
●「HPCI戦略プログラム」分野4次世代ものづくり第2回統合ワークショップ(東京)、2015年3月11日、口頭発表、パネルディスカッション
2013年度●「イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発」成果報告会(東京)、2013年6月7日、口頭発表
●Nishikawa, T., Yamade, Y., Sakuma, M., Kato, C., “Fully resolved large eddy simulation as an alternative to towing tank resistance tests – 32 billion cells computation on K computer”, 16th Numerical Towing Tank Symp. (NuTTS), Mülheim, 2013年9月、講演論文
●320億格子を利用した数値曳航水槽の構築、第91期日本機械学会流体工学部門講演会(福岡)、2013年11月9日、口頭発表
●スパコンを使った超高精度CFD計算、平成25年度SRCセミナー(広島)、2013年11月25日、口頭発表
●第4回「分野4次世代ものづくり」シンポジウム(神戸)、2013年12月6日、口頭発表
●日本経済新聞、スパコン「京」でものづくり、2014年1月9日
●計算工学ナビ、東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーションセンター、表紙、裏表紙、2014年1月31日
●「分野4次世代ものづくり」統合ワークショップ(東京)、2014年3月6日、口頭発表
2012年度●第4回「分野4次世代ものづくり」統合ワークショップ(東京)、2012年3月15日、口頭発表
●西川、山出、佐久間、加藤、Application of fully-resolved large eddy simulation to KVLCC2 – Bare hull double model at model ship Reynolds number、日本船舶海洋工学会春季講演会(神戸)、2012年5月17日、講演論文、口頭発表
●第4回「イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発」シンポジウム(東京)、2012年7月6日、口頭発表
●Nishikawa, T., Yamade, Y., Sakuma, M., Kato, C., “Application of fully-resolved large eddy simulation to KVLCC2 – Bare hull double model at model ship Reynolds number”, J. Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers 16, pp.1-9, 2013年1月、原著論文
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連絡先
技術開発部 (0422-40-2824)
私たちが目指しているのは、お客様のご要望に応える「現場で使えるシステム」です。「使える」を実現させるために、SRCの各部門と連携してお客様のニーズやご要望に応えるシステムを開発しています。また、大学、研究機関との共同研究を通じて常に最先端、さらには次世代の技術を開発し続けています。