● 2023.08.09 お知らせ

国際水槽委員会(ITTC)CFD/EFD連携手法専門家委員会参加報告

2023年4月18日から20日までの3日間、ドイツのハンブルクにおいて国際水槽委員会(International Towing Tank Committee、ITTC)のCFD/EFD連携手法専門家委員会、第6回会合注1)(対面会合としては2回目)が開催されました。

日本造船技術センターはLES注2)をはじめとする最新のCFD技術および経験豊富な水槽試験技術に係る実務的な知見を有することから、今期(第30期、2022年-2024年)のCFD/EFD連携手法専門家委員会には、日本代表委員として当センターから新郷技術部 部長代理が参加しております。

ITTCは世界各国の試験水槽保有機関で構成され、CFD/EFD連携手法専門家委員会では、数値流体力学(CFD)と水槽試験(EFD)を連携させ、効率的で精度に優れる性能推定手法をガイドライン等を通じ、実用に供することを目標に活動しています。

今期(第30期)は、船舶CFDの妥当性/計算精度の検証とCFD計算の品質保証について、ITTCメンバーへのアンケートを行い、ガイドライン等の見直し作業を行っています。また、CFD/EFD連携手法の新たな応用として、伴流の尺度影響推定を実施しており、今回会合では、それらの進捗状況報告と最終年度に向けた活動スケジュール策定を行いました。

なお、本専門家委員会は2024年5月に東京での最終会合を、また、今期のITTC本会合は2024年9月にオーストラリア、タスマニア大学の主催で開催される予定となっております。

注1:前回会合については2023年1月23日付記事をご覧ください。

注2:LES(Large Eddy Simulation)

会合が行われたHSVA(ハンブルク水槽)

各国からの参加者

(試験センター)