2.先輩からのメッセージ
清水佑樹 (2018年入社)
海洋技術部
大学では機械工学を専攻し、風車の数値シミュレーションという船とは畑違いな研究をしていましたが、大海原を力強く航行する船に憧れ、船にかかわる仕事がしたいとSRCを入社しました。
主に基本設計と調査の業務を担当しています。基本設計業務ではお客様が船に求める機能、性能、外観、それに加えて法令や予算といった様々な要素を熟慮し計画と設計を行います。相手と自分の考えを取りまとめ、より良い船を造るという夢のある仕事です。調査業務では特に船の老朽度調査を担当しています。「老朽度調査とは何ぞや?」と、あまりピンとこないかもしれませんが、古くなってきた船の今後の運用方針を決める重要な仕事です。外から内から、時には船底にもぐりこみ、油や塗料にまみれたりしながら、船の隅々まで調査します。海洋技術部では更に船がきちんと建造されているか、図面や現場の監督をする建造監理業務もおこなっており、デスクワークから現場まで全体を通して、船が生まれる前から、最後の行く末までを見られる面白くもスリルのある仕事をしています。
一言でいえば、人も雰囲気もとてもいい環境です。というのも部屋を同じくする海洋技術部、海外協力部、研修・技術支援室(各ページをご参照ください)には、20代からこの道何十年といった多くの知識、経験を有する大ベテランまで、幅広い層のスペシャリストが在籍しています。仕事で何か問題があったとしても、悩みに悩んで自分なりに考え抜いて相談すると、親身に相談に乗ってもらえて、的確なアドバイスをもらえ解決につながります。
滝口祥大 (2014年入社)
試験センター技術部
大学では船舶周りの流れの計算(CFD)を研究していました。専攻分野を仕事に活かしたかったこと、また公的な立場で様々な船の性能をみたいという思いから国内の数多くの水槽試験を実施するSRCに就職しました。
主に水槽試験の業務を実施しています。水槽試験と一口に言っても抵抗自航試験やプロペラ単独性能試験、操縦性能試験などなど色々な種類のものがあります。それぞれの試験について、造船所とのやりとりから、試験計画・模型製作・計測など前々からの準備が必要となります。また、紹介している試験以外でも造船所からの要望に応じた試験を実施することもあります。そのような場合、文献調査や念入りな打合せが必要となりますので探求心を持ってそれを実行することが大切だと考えます。
水槽試験はチームワークが多いためか、私の所属する試験センターは賑やかです。また、合理性があれば自分の意見も反映してくれるため風通しの良い職場だと思います。
美濃部貴幸 (2013年入社)
技術開発部
大学では機械工学を専攻し、スパコンを用いてパラシュート周りの流れの数値シミュレーション(CFD)を研究していました。研究分野は異なりますが、学んだことを活かせると思い、SRCに入社しました。
水槽試験を代替することを目的として、高精度なCFD手法である、Large Eddy Simulation(LES)計算の開発を行っています。LESでは精度良く流場を推定することができますが、数億~数百億格子点の大規模な計算を行う必要なため、自社クラスターコンピュータや、スパコン「京」、2020年度からはスパコン「富岳」を用いて計算を実施しています。取り扱うデータのサイズが膨大で、大規模計算特有の難しさがありますが、船舶周りの詳細な流れ場の可視化を行うことで新しい知見が得られたときは非常にワクワクします。
研究開発を行っているため、常に新しい課題に挑戦しています。チャレンジ精神のある方には非常に楽しい職場環境だと思います。船舶に興味のある方、CFDに興味のある方はぜひ見学をご検討下さい。
堀 智志
総務部
様々な業種を隔て、その経験を活かせる職場を探していたところ、SRCならこれまでの経験を活かすことが出来ると思い、入社することを決意しました。
入社後は試験センターへ配属され、造船所から依頼される造船の基礎となる水槽試験実務に5年ほど携わった後、現場を知る者として総務部総務課へ異動し、職員の方たちをサポートする側の立場になりました。さて、総務部と聞いてもピンとこない人もいるかもしれません。他の部署の方から見たら何をしているところなのかも分からないかもしれません。しかし、この総務部がないと組織は上手く回らなくなります。なぜなら、職員一人一人の生活に必要な「給与」、「保険」、「税金」などを計算し、組織の運営に必要な人事総務事務や契約手続き、会計処理などを行っているからです。一言で言うなら、いわば「縁の下の力持ち」であり、職員の方が集中して業務にあたれるよう様々な事務処理を行っており、一見すると地味な仕事ですが、とても大切な仕事でもあります。
事務作業のため、パソコンに向かう毎日ですが、他の部署の方たちとはワーキンググループでの協力をお願いしたり、情報交換を積極的に行うなど、相談しやすい風通しの良い環境(総務部)を心がけております。